イモムシのうんち

イモムシを飼育してみると、そのうんちの量に驚かされます。

状況や大きさにもよるのですが、ほとんどのイモムシが一日に十数個〜60個ぐらい、うんちをするのではないでしょうか。
若齢幼虫のうんちは粉のようなサイズ、中型のイモムシのうんちは2〜3mmくらいになります。

非常に興味深いイモムシのうんちですが、野外で発見することはかなり難しく(すぐにどこかへ転がり落ちて、土に混ざる)、自然観察会などで紹介することはなかなかできません。

あらかじめ、数時間前からイモムシのいる場所の下に新聞紙を敷いたりすれば、観察は可能なのですが...


そんなうんちを、野外で発見!
サルトリイバラの葉についていました。
サルトリイバラといえばルリタテハ。しかし、この時期にこのサイズのうんちをする幼虫はいないはず。さらに、食痕もありません。

まわりを探してみると...



真上にいた犯人!シャクトリムシです。


顔の黄色いこいつは、おそらくニトベエダシャクの幼虫。

真上でムシャムシャと葉を食べて、うんちをポロリ。

サルトリイバラの葉の表面はあまりサラサラしていないのと、風がそれほど強い日ではなかったので、落ちずに残っていたようです。