行ってきました上水記展

御茶ノ水駅から徒歩5分ほど。
東京都水道歴史館です。



玉川上水も当然、「水道」に分類されます。
というわけで、この水道歴史館でも玉川上水のことが大きく扱われています。
2Fはまるごと「江戸上水」の展示になっていて、江戸長屋の再現コーナーまであります。
水に興味のある方だけではなく、江戸時代好きにもおすすめできる、隠れた江戸スポットです。

今回のお目当ては、秋の特別企画展『上水記展 ~江戸の面影を求めて 神田上水をたどる~』です。(会期 2015年10月31日(土)~11月8日(日))
一年に一度の上水記の展示!
東京都文化財ウィークの期間中に、毎年上水記に関連する展示を行っています。

上水記は、玉川上水について詳しくするための資料としては貴重なものですが、完成したのは1791年(寛政3年)。
当時、幕府普請奉行上水方だった石野遠江守が、残存していた玉川上水に関する資料を編纂したものとのことですが、玉川上水開削から100年以上も経過してしまっています。
どこまで正確なものなのか、判断できない部分もあります。


さて、今回は、訪れた時間がちょうど学芸員解説を行っているタイミングでした。
今回の展示テーマである、神田上水に関する興味深いお話をたくさん伺うことができました。
神田上水に関してはまだまだ研究不足なのですが、今回の展示をみて興味がわきました。

水道歴史館の屋外、本郷給水所公苑には、発掘された神田上水遺跡の一部が移築・復原されています。
神田上水の石樋


実はちょうど2年前にも、平成25年度 秋の特別企画展『上水記展~玉川上水 江戸市中の上水網~』に行っていました。
この時はばっちり玉川上水がメインテーマ。
しかし、2年前の私は玉川上水に関する知識も、江戸文化・歴史に関する知識もまだまださっぱりで、情報を読み取りきれない部分も多かったのです。
2年ぶりに訪れてみると、理解できることがかなり増えている!勉強した成果を実感することができました。


展示内の個人的なイチオシは、玉川兄弟のアニメーションです。
1Fの情報コーナーで視聴することができます。(19分)
杉本苑子さんの小説『玉川兄弟』が原作と、テロップ表示がありました。

若干、時代考証的にあやしい部分もあった気がしますが、子供が玉川兄弟の概要を学ぶにはぴったりな教材だと思います。(もちろん大人も楽しめます。)
学校教育用に、ビデオ・DVDの無料貸出しも行っているとのこと。

こちらのページ(東京都水道局)で視聴することもできます。(wmvファイル)

いつか、もう一度玉川兄弟についての資料をしっかり調べなおした上で、玉川兄弟のスペシャルドラマを放送、なんていうことがあったらいいな!と思います。

水道歴史館では、来館者に「東京水」のペットボトルのプレゼントを行っています。
今回は、館内アンケートに答えて、ウェットティッシュ、水滴くんのピンバッチもいただきました。




さてみなさんは、「水道から流れてくる水はいったいどこから来ているのか」と子供にたずねられたら、答えられますか?