東村山 千体地蔵を見にいってまいりました
(撮影 2015年6月)
国宝建築でありながら、普段はほとんど人の気配がありません。
のんびり気軽に足を運んで楽しめる国宝です。
国宝指定されているのは、正福寺内の地蔵堂の部分。
本堂は別にあります。
多くの小地蔵が奉納されている地蔵堂内。
中を見学できるのは、一年のうち3日間だけ。
さらに、写真撮影可能なのは公開中の一時間程度だけなのです。
(撮影 2015年11月)
正確な年代は分からないものの、この禅宗様の建物はかなり古い時代の建立。
それゆえの国宝指定ですが、地蔵の奉納が盛んになるのは江戸中期以降。
つまり、玉川上水開削後、多摩の新田開発が進み、賑わってきた頃です。
その奉納者は、国分寺、小金井にまで及んでいたとのこと。
多摩の人々の暮らしが少し伝わってきたような気もします。
*1 2009年に迎賓館赤坂離宮が国宝に指定された。正福寺内には、まだ「都内唯一の国宝建築」のような表記があちこちに残っている。