おすすめ本|野に咲く花(山溪ハンディ図鑑)
野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)
納得のできる図鑑というのはなかなかないものです。
特に野鳥図鑑では、これだ!というものに出会ったことがありません。
個人的な希望としては、めったに出会えない種類の掲載は少なくても良いので、基本的な種類の成鳥・幼鳥の写真、オスメス等で違いのある場合はその写真、分布、食生、繁殖期がしっかり掲載されていてほしい!と思うのですが、何かが中途半端になっているものがほとんど。
野草図鑑に関しても同様で、よく見かける植物が意外と掲載されていなかったり、花を付けている時期の写真が一枚掲載されているだけだったり、不便を感じるものが多いのです。
そんな中、決定版とも言える野草図鑑がこれ!
ギリギリポケット図鑑と言えるサイズに、1000種類以上の野草が掲載されています。
もちろん、小さなサイズにそれだけ詰め込んでいるため各植物の情報量に限界はありますが、その絞り方がばっちり。
掲載写真も、見分けるポイントや、肉眼では気が付きにくいポイントが分かるアップ写真が多く、勉強になります。
大きな欠点は値段が高いこと。増補改訂新版は本体4,200円+税。
もちろん「気軽に購入できない」という意味での欠点で、値段相応の価値はあると思います。
私は旧版を所持しているのですが、増補改訂新版では近年見直された植物分類も訂正され、かなり見やすくなっているようです。気になる。
兄弟シリーズに、「山に咲く花」があります。
山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)
ただ、玉川上水周辺で見つかる野草について学ぶ・調べるときには、「野に咲く花」のほうでほぼカバーできるのではないかと思います。