独歩の森(境山野緑地)


独歩の森(境山野緑地)は玉川上水に隣接する武蔵野市の緑地です。




隣接、といっても玉川上水の緑道と完全につながっているわけではありません。
玉川上水沿いの、境浄水場より少し上流で南を向くとこんな光景。
先に見えているのが境山野緑地です。


「さかいさんやりょくち」と読みます。
最寄り駅は武蔵境駅。駅から北に10分ほど歩くと玉川上水の流れにぶつかります。そこから徒歩5分ほどで到着。


北半分はやや暗い林ですが、公園に近い雰囲気。


ハギの花が咲きはじめていました!


南半分は雑木林になっていて、その部分が特に「独歩の森」と呼ばれているとのことです。

独歩とはもちろん『武蔵野』の著者、国木田独歩のこと。


北側から南へ歩いて行く。コナラ、クヌギ、イヌシデ、アカシデにケヤキ、ウグイスカグラにヒイラギナンテンなど、玉川上水中流域で見られる樹木と構成は似通っています。


竹林もあり。増え過ぎが心配ですが、ある程度刈った跡も見られます。


南半分!こちら側は完全に武蔵野の雑木林。
コナラ、クヌギにムクノキなど。
わりとすっきりしていますが、長く放置していたことが感じられる樹高。
生き物の気配はそれほど多くありません。
もうちょっと萌芽更新と剪定が進められていくといいなあ。


雑木林の中で空を見上げる。


やや植物の多様性が低く、虫の気配も少ないことが気になりました。
継続的な手入れはしているようなので、これからに期待!
いろいろな種子が眠っているような気はします。


ちょっと驚いたムクノキの老木!
ムクノキの樹皮といえば縦の筋が目立つものなんですが、老木になると剥がれ落ち、もはや何の木だが分からない。


さらに南には境山野公園が隣接しています。
こじんまりとしていますが、こちらはちょっとした遊具のある公園となっています。

現時点で残っている、玉川上水と隣接する貴重な緑地です。
機会があれば保全活動を行っている団体とお話もしてみたいな!
武蔵野の森を育てる会 webサイト