野鳥の顔を正面から見るとなにか変!

残念ながら玉川上水内ではありませんが、今日出会ったカワセミ
偶然、真正面から撮れました。
その顔が…なんだか変!

(撮影 2015年12月 稲城市内)

どうも鳥の造形というのは、正面から見て美しく見えるようにはできていない気がします。
(魚類も同様ですね。)



(撮影 2015年1月 旧芝離宮庭園)

カワウの正面顔!
なんだかよく分かりません。くちばしがどの位置なのかすら分かりにくい。

 
(撮影 2015年3月 深大寺周辺)

エナガの正面顔!
とてもシュール。そして妙に真面目顔でとてもかわいい...

12月の野鳥メモとあれこれ

本日の玉川上水清掃活動中に、多くの野鳥に遭遇しました。
その時のメモを残しておきます。
1月に探鳥会も企画しています。わくわく。

多くの葉が落ちたことで、樹の上の野鳥もかなり観察しやすくなりました。

12月27日(9:00〜11:00)
ヒヨドリ
ムクドリ
シジュウカラ
ヤマガラ
ハクセキレイ
キセキレイ
ジョウビタキ(オス)
ツグミ
メジロ
モズ
エナガ
コゲラ
ドバト
キジバト
イカル
ハシブトガラス
カルガモ
マガモ
サギ類(おそらくアオサギだった。上空を鳴きながら通過)


玉川上水にイカルが生息していることは、あちこちで聞いていて知っていたのですが、私が遭遇したのは初めて。
今まで気が付かなかっただけなのかも。
頭上に陽気な歌声が響いていました。

定点観察で見る玉川上水の紅葉・落葉

暖秋での紅葉遅れが気になったこともあり、今年は定点写真撮影をしていました。

お仕事の都合等もあり、期間が空いてしまった時期があったり、陽の当たり具合がいいタイミングで撮影ができなかったりはしたものの、まとめて見てみると変化がかなり分かりやすいです。


(撮影 2015年11月29日)
11月末の時点でコナラ・クヌギはまだ青々としています。


(撮影 2015年12月4日)
わずかに色の変化が見られますが、まだまだ。


(撮影 2015年12月12日)
ここで信じられないくらいの変化。この頃にぐっと冷え込みました。


(撮影 2015年12月20日)
葉の落ちた樹木も多くなってきています。雨風の強い日が何度かあり、落葉が進みました。


(撮影 2015年12月27日)
今日です。ほぼ落葉。部分的に葉が残っているものの、ほとんどが裸木になりました。





(撮影 2015年12月17日)
こちらの写真は別の撮影ポイントです。
この頃が今年の紅葉ベストでした!
毎年観察を続けて、気候との関連を考えつつ、そのズレ具合を比較していきたいですね。

ムラサキの花は武蔵野から忘れられてしまった?


(撮影 2015年5月 東京都薬用植物園)
ムラサキ(紫草)の花


ムラサキの花を知っていますか?
和歌に多く登場することもあり、大好きな花のひとつです。

紫の ひともと故に 武蔵野の
草はみながら あはれとぞ見る ー古今和歌集
この歌が本当に好きなこともあって、ムラサキは武蔵野の象徴というイメージが私の中にあります。
現在ではめったに自生しているものを見ることはできなくなってしまいました。

なぜだか、ある程度植物に詳しい方に聞いても、このムラサキのことをよく知らないことが多いのです。
それほどマイナーな植物なんでしょうか。


そもそも、ある意味では誰もがこの「ムラサキ」を知っているはずです。

紫色とは、そのままこのムラサキという植物の色ということ。
サクラの花の色を桜色というようなものです。

花は上品な白色。
しかし、根を染色に用いることで鮮やかな紫色が生まれます

ムラサキは栽培が難しく、紫色は貴重なものでした。
冠位十二階でいちばん偉いのは紫色!なんて、歴史が苦手な方でもなんとなく覚えているのではないでしょうか。

また、平安以前の文学には、たくさんの「紫」が登場します。
「紫」式部。
源氏物語に登場する「紫」の上。

清少納言の枕草子。
春はあけぼの やうやう白くなりゆく山際少し明かりて
「紫」だちたる雲の細くたなびきたる

万葉集の特に有名な二首に紫が登場しています。
あかねさす 「紫」野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る ー額田王
「紫草」の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我恋ひめやも ー大海人皇子

江戸時代に流行した「江戸紫」の色も、武蔵野で栽培していたムラサキを利用したもののはず。
ある時期までは、武蔵野でたくさんのムラサキが見られたのではないかと思うのですが...


調べてみると、三鷹にて「みたか紫草復活プロジェクト」というものがあるようです。
問い合わせしてみようかな!