砂川村のお蚕様
何度かこのブログでも紹介した、阿豆佐味天神社。
その境内に、養蚕の守り神が祀られている蚕影(こかげ)神社があります。
江戸時代中頃より砂川では養蚕が行われていたようなんですが、本格的な貿易がはじまった幕末頃より盛り上がり、最盛期は明治以降。
この蚕影神社も幕末の安政7年(1860年)に勧請されたものです。
石の猫。かなり新しいものではあるのですが。
蚕の天敵であるネズミを退治してくれる猫は、大切にされてきたようです。
ジャズピアニストの山下洋輔先生のエピソードにより、猫返し神社として有名になりました。
蚕影神社の解説パネルのそばには...
手水鉢のようなもの。今は石で埋まっていますが、昔は蚕影神社の手水鉢として使われていたものなんじゃないかと思うのですが。
ここに彫られている謎の模様。
蚕のように見えたのですが、いかがでしょう?
お腹の節がそれっぽい。
ただし、作られたのは文政13年(1830年)。
蚕影神社の勧請より30年も前なのです。蚕かも、蚕じゃないかも。
願主は村野家。(後の砂川家。)