エゴノキの種の中身は

玉川上水の樹木の中で、本数としては一番多いかもしれないエゴノキ。
種はヤマガラの大好物。

その種に関して2つの疑問がありました。

・種はどのくらい堅いのか(ヤマガラは種の殻を割って中身を食べる)
・たくさんの種が地面に落ちているわりに実生が少ないのはなぜか

まずは、堅さを調べるために種をひとつふたつ持ち帰り。
手でつぶそうとしても、やはり無理。
ペンチを使い、パキっと割ってみると...中には小さな虫が!


調べてみると、エゴヒゲナガゾウムシの幼虫だそうです。
エゴノキのことをチシャの木と言うことがありますが、この幼虫のこともチシャムシと言う場合があるみたいです。


種をよく見てみると、見つかるのが産卵跡。
上3つが分かりやすいと思います。
中心に小さな穴が空いているのが見えます。

産み付けられた卵が孵ると、幼虫は種の中身を食べて育ちます。
当然、その種からは芽が出るはずがない!

さて、「エゴノキの種はヤマガラの大好物」といわれてきましたが、ほんとうに好きなのは種なんでしょうか。
実は中に住む虫のほうが目的!?


最後に、疑問に対する答えを。

・種はどのくらい堅いのか
→ペンチを使わないと開けられない。

・たくさんの種が地面に落ちているわりに実生が少ないのはなぜか
→寄生する虫がいて中身のない種が多いため、と考えられる。