おすすめ本|Rachel L. Carson 『The Sense of Wonder』
Rachel L. Carson『The Sense of Wonder』
おすすめ。
『沈黙の春』著者、レイチェル・カーソンの一冊。
この日本語訳版では、「センス・オブ・ワンダー」のことを、「神秘さや不思議さに目を見はる感性」と訳しています。
こういった感性は大人になると失われてしまうものなのでしょうか。
自然観察指導員の観察指導方針とも重なる部分が何度も文中に登場します。
・「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない
・自然への知識をほんのすこししかもっていないと感じていたとしても、親として、たくさんのことを子どもにしてやることができます
古典的な自然観察会ではどうしても、見つけた動植物の名前をひたすら覚えていくような展開になりがちです。
必ずしも種名にこだわらなくても、わくわくするような体験・観察はできる。確かにそう思います。
ただ、実際に私が観察会を行う時には、どうしても勉強会のような側面も強くなってしまいます。
いずれ地域の方たちに自分の手で調査を行ってほしいという気持ちもあり、「見分け方や種名を覚えてほしい」という状況があります。
また、地域の自然を毎日調査できるわけではないので、観察会自体が調査を兼ねたものになることもあります。
たとえば、子ども向け・初心者向けに特化した観察会であったり、あくまで「体験」を主なテーマとした観察会を開けたりしたら、もっと種名にこだわらない自然観察会ができるかな、とは思います。
そういう機会もつくりたい...!!