フユシャクを楽しむ冬

虫の気配が少ない冬の雑木林。
しかし、そんな冬にも活発に活動する虫たちがいます。

その一つが「フユシャク」と呼ばれる蛾の仲間たち。
シャクガの仲間ですから、幼虫はいわゆるシャクトリムシ。
虫にとっては厳しいはずの冬に彼らは羽化して、交尾相手を探すのです。

こちらはクロスジフユエダシャクのオス。

11月下旬から12月にかけて、かなりの数がひらひらと飛んでいました。
多い場所・時間帯では玉川上水の橋と橋の間で100頭以上がヒラヒラと。


昼行性のフユシャクはそれほど多くありません。
そのくらいの時期にヒラヒラと飛んでいる小さな蛾が見られたら、この種の可能性がとても高い。
ただ、なかなか葉や木には止まってくれないので、じっくり姿を確認することは困難。



こちらはメスのフユシャク。
「とても蛾には見えない!」という感想を持つ方もいます。
数十種類、様々な形のフユシャクの仲間がいますが、メスの翅は退化してしまっていて、飛ぶことができません。
木にとまり、フェロモンを出してオスをじっと待つのです!

11月頃〜3月頃(ぎりぎり4月?)まで、時期により玉川上水でも色々な種類のフユシャクが見られます。
似た種類が多く、なかなか同定が難しい。
まだ、玉川上水に生息するフユシャクを完全に把握はできていないのですが、これからもじっくり探していきます!

木の実ストラップをつくる

木の実を加工して、ストラップをつくりました!


こちらはトチノキの実。「とちのみ」という言い方もします。

目玉模様を描いたり、目玉のような他のパーツをくっつけてもおもしろい。


手前にあるのはピンオークのどんぐり。
外国のブナ科植物です。ちょっとおしゃれな雰囲気のどんぐり。

ネックレスにしてもきっとかわいい!

完全天然の木の実なので、壊れやすいのが難点。
ニスを塗ったり、丈夫にする手段も研究したいところ。

ブローチだとか、いろいろな植物アクセサリーづくりにも挑戦したいですね!

表彰状が届きました!

入賞した『生物多様性アクション大賞2017』。
その表彰状が届きました!


こうやって形のあるものをいただけると、やっぱりうれしいものです!

ひきつづきがんばります。

また、活動内容の紹介が
いきものぐらし』webサイト内に掲載されました。
「まるごと玉川上水かんさつ会」の活動は「つたえよう」部門に掲載されています。
他の活動もあわせて、ぜひご覧ください!

アキニレ

ニレ科の落葉樹、アキニレです!


樹皮は大きな特徴があります。
うろこ状でよくはがれ、不思議な模様となります。
同じニレ科のケヤキと似た雰囲気がありますが、見分けは容易。

成長すると15mほどになる高木。


葉っぱはかなり小さめ。


立川市内の玉川上水にも2本ほど生えていることに気付いたこのアキニレ
かなり長い間、認識できていませんでした。なんでだろう...??

井の頭公園内にはよく育ったアキニレが何本もあります。

身近な場所には無いと思っていたのですが、ある日突然気付く。そんなこともあります。

 
果実は長さ1cm程度の翼果。中央部分に種があります。
風を受けるとひらひらと舞って離れたところに着地!