おすすめ本|シーボルト 日本植物誌(ちくま学芸文庫)


シーボルト 日本植物誌 (ちくま学芸文庫)
シーボルト 日本植物誌 (ちくま学芸文庫)

江戸文化、植物学、美術、すべてにおいて興味深い一冊!
世界ではじめての、日本植物の本格的な彩色画集。

医者としてのイメージ(蘭学)が強いと思われるシーボルトですが、植物への関心が強い学者さんでもありました

日本滞在中に、たくさんの植物を採集、研究し、まとめたものが日本植物誌。

例えば玉川上水にもかなり多いエゴノキも登場しています。
この本での和名はTsisjano-ki=チシャノキ。
現在でもエゴノキをチシャノキと呼ぶことはありますし、エゴヒゲナガゾウムシ(特に幼虫)のことをチシャムシと言ったりします。

この本に収録されているエゴノキの図版を見ると、エゴノネコアシフシ(虫こぶ)が描かれています。
虫こぶと分かって描いたのか、分からなかったから描いたのか不明ですが、とても興味深い!

和歌や美術品から、「大昔にも今と変わらない動植物が同じように存在していたことを実感する」っていうことがとても好きです。(厳密には淘汰や遺伝子撹乱によって変わっていたりしますが...)
この「日本植物誌」は江戸後期、時代的には比較的新しいのですが、図版が植物学的にもかなり正確なものなので、やはりその実感が段違いなのです。

著作権の都合で、ここにその図版を貼るようなことはできませんが、京都大学電子図書館などによりweb上でも閲覧できます。

エゴノキの図版はこちら